kasumiphotopoem’s blog

心は気まぐれで忙しく変化していきます 心の言葉を詞に綴ることで自分と向き合える だから書き続けるのかもしれない

きみだけを

重いまぶたの裏に
苦笑いのきみが
何度流れ込んできただろう

心迷わす
きみの笑顔で
満たされ花咲く心
それだけで
歩いてこれた

やがて走り出す
勢いよく
火花が散るような
車輪からこぼれる
荒々しい音が涙となり
胸の鼓動に伝わる

走り出した
地下鉄の車窓に映る
左となりの空席に
きみの面影を
他の誰かではなく
きみを
ただきみだけを
想い描く…

あの日のきみに
逢えなくても
願いが叶わなくても
電車の音が遠くかすかに
響いた窓越しに
想い描く