きみだけを
重いまぶたの裏に
苦笑いのきみが
何度流れ込んできただろう
心迷わす
きみの笑顔で
満たされ花咲く心
それだけで
歩いてこれた
苦笑いのきみが
何度流れ込んできただろう
心迷わす
きみの笑顔で
満たされ花咲く心
それだけで
歩いてこれた
やがて走り出す
勢いよく
火花が散るような
車輪からこぼれる
荒々しい音が涙となり
胸の鼓動に伝わる
走り出した
地下鉄の車窓に映る
左となりの空席に
きみの面影を
他の誰かではなく
きみを
ただきみだけを
想い描く…
あの日のきみに
逢えなくても
願いが叶わなくても
電車の音が遠くかすかに
響いた窓越しに
想い描く
きみだけを