サクラビト
桜の花びらが
舞い散る木の下
足下に広がる
花畳みにあなたへの
尊い想いを敷き詰めて
歩く心は
桜色に染まっていく
同じ歩幅で
同じ道を
同じ未来に向かい
歩いていたはずなのに
いつからか
あなたは自分の選んだ道を
歩き始めた
私は今も
見えない未来に
向かう道を
ひとり歩いている
思い通りにならない道
困難を抱えた道
やるせなく過ぎる
やるせなく過ぎる
思い通りにならない道
それでもあなたが選んだ
それであなたが幸せなら
何処までも信じた道を
貫いて欲しいと願う
道は果てしなく続く
遥か彼方の海を
山を越えて
時が流れて
季節を塗りかえて
あなたが辛くなった時は
いつでも戻ってきて
私はこれからも
見えない未来に
向かう道を
ひとり歩いているから
桜色に染まった心が
色褪せないように
また来年も
こうして桜の木の下で
あなたの声の便りを
そよ風が囁く
桜の花びらが
歩む道を彩ってくれる
愛しさを優しさに
繋げて
あなたを想い
歩いていこう