最後の優しさ
後悔するくらいなら
笑顔の君との最後の時間を
守りたかった
手と手を繋いで
歩いた公園を
今はひとり
あの日一緒に見た
同じ場所の同じ風景なのに
ひとりではこんなにも
違って見える事を
あの日の君は
知っていたのかな
ふたり並んで座ったベンチ
別の誰かの姿
交わす会話が
君の面影を削っていく
ここに来たら
君に会える気がして
あの日を想い重ねて
ひとり歩く
記憶の扉が開いて
眠りから覚めたように
心の中が忙しなく動き出す
あの日
あの時
あの場所に
たしかに
君と僕はここにいた
君ならきっと
この空のどこまでも
遥かに超えた遠くからでも
見つめているのだろう
滲んだ涙をぬぐう姿を
くじけても負けない姿を
君が残した
最後の優しさも…
☆最後の優しさ☆JAY'ED