kasumiphotopoem’s blog

心は気まぐれで忙しく変化していきます 心の言葉を詞に綴ることで自分と向き合える だから書き続けるのかもしれない

最後の優しさ

後悔するくらいなら
笑顔の君との最後の時間を
守りたかった

手と手を繋いで
歩いた公園を
今はひとり

あの日一緒に見た
同じ場所の同じ風景なのに
ひとりではこんなにも
違って見える事を
あの日の君は
知っていたのかな

ふたり並んで座ったベンチ
別の誰かの姿
交わす会話が
君の面影を削っていく

ここに来たら
君に会える気がして
あの日を想い重ねて
ひとり歩く

記憶の扉が開いて
眠りから覚めたように
心の中が忙しなく動き出す

あの日
あの時
あの場所に

たしかに
君と僕はここにいた

君ならきっと
この空のどこまでも
遥かに超えた遠くからでも
見つめているのだろう

滲んだ涙をぬぐう姿を
くじけても負けない姿を
君が残した
最後の優しさも…


☆最後の優しさ☆JAY'ED




      
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