花は桜、君は美し
秋から冬に動き出す
気づいていた
大切なものを失う
怖さに怯えた心
それでもきみに
会いたかった
冷たい風と白い雪の奥に
静かに眠る街の風景
足音が深く沈む感触
かすかに離れていく
きみの笑い声
冬が終われば
動いたきみの心に
春が舞い込むのだろうか
柔らかい
小さな粒の粉雪が
手のひらの温度で
一瞬にして消えてしまう
届かないから掴もうとする
叶わないから欲しくなる
きみの心が動き出す
ひとひらの花びらに
願いを込めて
春を待ちわびた
私の心に舞い込む
きみの夢に芽吹いた桜の花びら
春の訪れを匂わす
枝葉の色に心を添えて
☆花は桜、君は美し☆
いきものがかり Cover by Kiri Sidou